●嘆願書
我々、熊谷高校定時制生徒会は以下の理由から現在計画中の熊谷高校定時制学級縮小案を取りやめていただけるよう嘆願いたします。
【 理由 】
1 40名定員について
現在80名の定員を40名に減らすということは広く開かれるべき高校教育の場を
狭めるということに直結いたします。これは日本国憲法に記載されている教育を受け
る権利に反することではないでしょうか。
2 編・転入生について
今回の案が導入されてしまいますと、現在は随時生徒が編転入できますが、今後は
それらの生徒が入学できなくなってしまう可能性が大いにあります。
これでは学びたいという自らの意志でやってくる生徒たちを拒否することになって
しまい、本来、高校教育を広く保障することが目的の定時制高校としては結果的に本
末転倒になってしまうのではないでしょうか。
3 熊谷高校定時制の功績について
熊定は生徒の学びたい意志を尊重し過去の経歴、年齢等を問わず受け入れました。
その功績については今更語るまでもなく、すでにみなさん重々承知のはずです。
しかし、今回の案が導入されてしまえばその伝統そして偉業の火をけしてしまうこ
とになりかねません。この理念を今後も継続したい我々にとっては非常に残念なこと
です。ですから今回の案を取りやめてください。どうかお願いします。
1997年10月21日 埼玉県立熊谷高校定時制 生徒会長
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