●1999年度以降の生徒募集停止決定の白紙撤回を求める請願
日本国憲法第16条の規定により、埼玉県立小鹿野高等学校定時制の1999年度以降の
生徒募集停止決定を白紙に戻していただくよう、請願いたします。
【 理由 】
小鹿野高校定時制の現状と未来について、地域や学校の実情をきちんと聴く機会がなく、
募集停止によって、どのような問題が起きるかさえ、検討されていません。教育改革室は、
校長から話を聞いたということですが、校長は、募集停止を決めるにあたっての意見聴取は
なかったといっています。
万が一、わが校が募集停止になると、原級留置になった生徒がどうなるか、教員配置
(養護教諭がおかれなくなる)や完全給食をどうやって保障するかなど、さまざまな問題が
生じます。
これらについて、教育改革室では、何ら具体的な対策を示していません。
このような状態での募集停止決定は、早すぎます。
教育改革室では、西秩父で定時制に行きたい人は秩父農工の定時制へ行くようにと
言っています。
しかし、当地域には、夜間の公共交通がなく、会社が終わってから秩父農工へ通学するのは
ほとんど不可能です。
バイクや車の免許を持っていない人もいます。
生徒数は少なくなったかもしれませんが、働きながら勉強したい人や全日制をやめる人は、
これからも出てくると思います。
これらの人々がどうすれば高校に行けるのか、具体的に検討をしないまま募集停止を
決めるのは、無責任です。
小人数であることによる、多様な生徒同士や、先生と生徒との日常的なふれあいが、
通信制や全日制では味わえない、定時制の魅力です。
全日制をやめた人でもすぐとけ込めるこのような学校をなくすと、学校に行かない人が
増えます。
現状では、本校はどうしても必要です。
1997(平成9)年12月 埼玉県立小鹿野高校定時制有志代表 生徒会長
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